|
| 大谷有花 展 「フェイバリット!」 "Favorite!" / Takahashi Collection Shirokane
本展は終了致しました |
|
| 2008年 10月4日(土) - 12月13日(土) 11:00 am - 7:00 pm 金曜と土曜のみオープン |
|
| ★ オープニング・レセプション : 10月4日(土) 6:00 pm - |
|
| 高橋コレクション 白金 |
| 〒 108-0072 東京都港区白金3-1-15 2階 / tel : 03-3444-9948 |
|
| 大谷有花の初期を代表する作品「キミドリの部屋」の黄緑色は、幼い頃、絵を描いたり、粘土遊びをした子供部屋の |
| じゅうたんの色。自由に空想し、自らの世界を築ける創造の場であったに違いありません。そこから大谷作品の全てが |
| 始まりました。キミドリは創造の原点となり、今では大谷作品と分かちがたく結びついた色彩となっています。 |
| 大谷作品に使われる色彩はきわめて限定的で、キミドリが創造を表す色彩であるように、ピンクは現実、赤は時間、 |
| 白は調和、黒は可能性を表す色彩として、大谷作品に特徴的に登場するもの、「室内」、「ソファー」、「シャボン玉」、 |
| 「黒豹」、「花」や「うつわ」という具体的なものや、「対話」、「無意識」、「ピース」、「希望」というイメージに類するものから、 |
| 「ピクニック」、「夜」、「家族」、「風景」など事象的なものへと、幅広く展開していきます。 |
| キャラクターのように描かれる「ウサギねずみ」は作家の象徴であり、ウサギとねずみというそれぞれ相反する性格は |
| 作家の持つ二面性を表し、矛盾する自己を相対化して描いていますが、「キミドリの部屋」のような抽象的な傾向の強い |
| 作品でさえ、作家自身の存在を感じさせる具体的なイメージを思い描くことができます。 |
| こうした作品世界は物語を紡ぐというより、思索を重ねるという方がふさわしく、絵の具を薄く重ね合わせながら、9.11 |
| 米同時多発テロから想起された「最初の家族」に見られるように、その時々の思いを塗りこめているのかもしれません。 |
|
| 「フェイバリット!」と作家自ら題された今展は、高橋コレクションが所蔵する作品のみによって構成されますが、どの作品 |
| もまさに作家自身にとっての「お気に入り」であり、大谷作品の本質を展観するものとしてご高覧いただければ幸いです。 |
|
| GALLERY MoMo 杉田鐡男 |
|
| (上記のテキストは、いつもお世話になっているGALLERY MoMoの杉田さんにお願いしました。) |
|